秋から冬に向かい、寒さが身に沁みる季節になってきました。
さて今回は、成年後見制度の申立の動機についてです。
成年後見制度の申立を検討するとき、その動機は様々です。
令和3年1月~12月の「成年後見関係事件の概況」(最高裁判所事務総局家庭局)によると、主な申立ての動機としては、預貯金等の管理・解約が最も多く、次いで、身上保護、介護保険契約、不動産の処分、相続手続、保険金受取、訴訟手続等、その他の順になっています。
開始原因の1位は認知症が最も多く全体の約6割を占めているので、判断能力の低下とともに預貯金を下ろせなくなって困っているケースが多いことがわかります。
当センターに寄せられたご相談では、1つの事案に複数の動機がある場合が多く感じます。