ACPとは、「アドバンス・ケア・プランニング」の略です。愛称として「人生会議」とも呼ばれます。
みなさんは、人生の最終段階を迎えたとき、例えば「余命半年」と宣告された場合、何を大切にしたいですか?

「人生会議」は、もしもの時のために、望む医療やケアについて前もって考え、くり返し話し合い、共有するものです。
この「前もって」と「共有する」ことがポイントかもしれません。
前もって話し合っておくことで、人生の最終段階(回復の見込みがなく死が避けられない状態)において、本人が望む医療やケアを受けられる可能性が高くなります。
また、共有しておくことで、本人が意思表示困難になった場合でも、家族や医療・福祉関係者などが本人の意思を推測しやすくなります。

「もしばなゲーム」というカードを用いて行います。カードは36枚あり、「痛みがない」、「家族と一緒に過ごす」、「お金の問題を整理しておく」など、人生で大切にしたいことが書かれています。そこから取捨選択して5枚選び、その理由などを話し合っていくゲームです。

権利擁護カフェの参加者からは、「こういう話は重いテーマなので、つい家族でも話題にしないことが多いけど、カードゲームにすることで気軽に話せるのがいいね」など感想をいただきました。
講師を務めていただいた湖東厚生病院の看護師さんは、「本人の希望がわからないと、家族は本当にこれで良かったのか悩んでしまうことがある。人生会議は家族の心の負担軽減にもなる」と述べ、人生会議の概要や、「もしばなゲーム」が誕生した経緯など解説していただきました。
他の参加者からは、「もしばなゲームは、以前もやったことがあるけど、その時とはまた違う心境でカードを選んだ」との感想も聞かれました。
…そうなんです。人の心は変わるものですよね。くり返すことで、希望が明確になったり、言葉にすることで、自分の考えを整理できることもあると思います。
成年後見支援センターは、成年被後見人やそのご家族、成年後見人、医療福祉関係の方々から相談があります。時には、人生の最終段階に関わることもある立場の方々です。
本人の納得した最期になるよう、周囲も本人の希望を大切にした支援になるよう、サポートしていきたいと思います。
権利擁護カフェがその一助になれば幸いです。
これからも、みなさんの活動を応援しております。
